どうしてあなたが私の家のカギを持っているの?

ie_kagiこの前家に帰った時、彼氏が家の中にいました。ゼミの研究で疲れて帰って来る私のことを気遣って、夕食を準備して待ってくれていたのです。普通ならそこは喜ぶところですし、すぐにでも彼に抱きついてお礼をいうところでしょう。普通なら。でも私たちの場合は違いました。笑顔で出迎えてくれた彼に対して私は「どうしてあなたが家の中にいるの?」と質問を投げつけました。彼の答えは「合鍵で入った」。なぜ?どうしてあなたが私の家のカギを持っているの?私は合鍵を渡した覚えなんてありませんでした。

彼が言うには、付き合って半年以上経つんだし、合鍵を持っているなんて不思議なことでもなんでもないこと。むしろ交際を続けるにあたって、合鍵があったほうが便利であること。だから私の家のサブのカギ(入居時、大家から2本渡されています)を持ちだして、合鍵を作ってもらったとのことでした。

この話を聞いて、私はゾッとしました。私が自ら合鍵を渡したならいいものの、この人は他人の家のカギを勝手に作って入る人なんだと。私のプライバシーなんてあったもんじゃない、怖いと感じたのです。本来ならば幸せな時間になるものだったのかもしれません。でも私には無理でした。その場で彼に別れを告げ、家から追い出しました。もちろん合鍵は受け取ったうえで。玄関の前で何やら彼は騒いでいましたが、近所迷惑にもなりますし次第に諦めたのか、捨て台詞を吐いて帰って行きました。

翌日、もしもう1本合鍵を作っていたら…という不安でいっぱいになり、大家に相談してカギを変えてもらいました。痛い出費になってしまいましたが、仕方ありません。彼は大学で色々吹聴しているみたいですが、共通の友人にはあらかじめ理由を話してあったので、相手にされていないようです。
カギって怖いですね。たった1本の金属に、私の全てを預けているんだなという実感が湧きました。今後カギの管理はもっと徹底しようと思います。